薬物による治療と心理療法
薬物による治療
精神科ではさまざまな薬理効果を持った薬を用います。それらは疾患の治療にどうしても欠かすことができない薬物、また患者さんの訴えに応じて対症療法的に投与される薬物の2つに分類することが出来ます。
どの薬を用いるにしても指示に従い、必要な薬をきちんと服用することが大切です。長い期間に渡って服用する必要がある薬の場合は、服用しやすくて副作用があまりないほど中断するのが少ないということが知られています。
もし服薬を中断するなら、精神疾患の再発が生じる場合があります。そのためデポ剤という薬を1回筋肉の中に投与して、半月から1ヶ月効果が継続できるようにする場合があります。
心理療法
これは、主に患者とのコミュニケーションを通して、情緒の安定、さらに症状の除去を図る治療的手段のことです。この中には、精神分析療法、認知療法、森田療法など様々な方法が含まれます。集団や家族単位で行う治療もあります。
大きく分けると、患者を安心させ、助言をすることを中心とした支持療法、病因そのものを患者自身が洞察するように導く洞察法、不安や不満を本人に話させて発散をさせる表現法、実際に経験をさせて学習させる訓練法などに分けることができます。
不安を取り除くための支持療法は一般によく行なわれているようですが、通常の精神科医は今例として挙げたすべての精神療法に通じているというわけではありません。それで、どうしても特別の精神療法が必要な場合は、その精神療法の専門家に依頼することが必要になってくるでしょう。